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特定技能ビザで日本に在留し働く外国人にとって、運転は仕事と生活の選択肢を広げる重要なスキルです。
しかし、日本の運転の難しさは、単なる操作技術ではなく、標識やルールの即時理解、判断のスピード、そして事故後対応も含めた「責任ある行動」の定着にあると感じています。
当スクールにご相談・受講される方には、次のような傾向があります。
当スクールの運転訓練の月あたりの受け入れ人数はおおよそ20〜30人、1人あたりの平均実技受講回数は約2.5回です。
現在のスクール運営における主な課題として、次の点を重視しています。
・標識の瞬時理解と、それに基づく即時反応
・交差点や高速道路での「撤退判断」(行かない・やめる)のスピード化
・事故後対応義務(警察・保険連絡など)に対する認識と行動の定着
・都市部の道路密度や、高速道路の合流密度の高さに即応できる判断耐性の強化
日本の運転の難しさは、ハンドル操作やブレーキ操作といった技術そのものよりも、「判断の速さ」「ルールの即時理解から行動までのスピード」「責任意識の定着」にあると感じています。
特定技能ビザで在留する外国人は、運転技術そのものの吸収は非常に速い一方で、日本特有の交通情報量と判断密度の高さに適応するには、時間と、言語で体系的に理解を支援する教習が不可欠です。
そのため当スクールでは、最初からやさしい英語で、実際の道路環境の中で、「何を基準に判断すべきか」を言葉でも伝える教習体系を提供することが、事故を防ぐ最適解になると考えています。
弊社では、外国人ドライバーの安全性向上のために、次のような制度・教育の方向性を支持・提案しています。
・路上での実技走行チェックの導入を支持し、外国人の免許切り替え試験にも実道路での走行評価が必要だという意見に賛成しています。
・事故後対応の義務や危険予測・退避判断については、シミュレーターを活用した学習も効果的であると考えています。
・免許取得後にも、高速合流や市街地運転などの「実戦レッスン」を追加で受けられる体系を整えることが、事故予防につながると考えています。
また、教育の定着を高めるためには、交通ルールや標識の意味を「ルールブックによる座学だけ」で終わらせるのではなく、実際の道路環境の中で指導していくことが非常に有効だと考えています。
現在、弊社では、免許取得後の交通事故を減らすために、さらに実践的で高度な指導技術を教えられる指導員の育成にも力を入れており、特定技能ビザで在留する外国人ドライバーの「安全なキャリア形成」を支える仕組みづくりを進めています。