外国免許切り替え制度インタビュー

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外免切替の制度と増加する交通事故のインタビュー

外国免許切り替え制度に関する見解と提案

1. 外免切り替え制度の運用厳格化についての見解

これから日本で運転する外国人ドライバーが増えていく中で、各国との交通ルールや運転マナーの違いにより、交通事故のリスクが高まる可能性があることは十分に理解できます。
そのため、日本の交通ルールを正しく理解し、安全運転ができるかを確認する仕組みの厳格化は必要だと考えています。

現在の制度では、外国免許からの切り替えにおいて、日本人が受ける仮免・本免の2段階の技能試験に比べ、技能確認が著しく簡略化されており、実際に路上を走行する場面がない点が大きな問題です。
私自身、妻がネパール人であり海外旅行も好きです。
東南アジアの発展途上国（私が実際に訪れた中では、中国、タイ、インドネシア、ネパール、インドなど）に旅行されたことがある方は、経験されたことがあると思いますが、交差点でどちらが優先かというルール、横断歩道で歩行者に道を譲る意識、車間距離の取り方、車線変更時の合図など、日本では当たり前とされる最低限の運転ルールが全く周知されていないと感じる場面が多々あります。

知識確認においても、10問中7問正解という基準は簡単すぎ、日本特有の交差点のルールなど現場で必要な知識は10問では到底網羅できません。
運転マナーのみならず救護措置も含め、安全を担保するには不十分です。
特に救護措置については、国によっては事故時に警察へ報告する文化がなく、当事者間の話し合いで解決することが一般的な場合もあります。

2. 現行制度における課題・弱点

最大の課題は、出身国によって運転マナーや交通ルールが大きく異なる点です。
そのような中で形式的な確認だけでは、日本の道路を安全に運転できるかを判断することは困難です。
実技試験も、コース上を数台の検定車両が走行するだけ、あるいは1台も走っていない環境で行われるため、免許取得後に必要な実践的な能力が十分に確認されているとは言えません。

3. 制度の改善に向けた提案

運転の実態に即した安全性の確保のためには、最低限の実技確認を導入することが必要です。
また、日本独自の交通ルールやマナーを短期間で学べる講習の義務化も有効だと考えています。
現場の実感として、申請者が日本で安全に運転できるかを形式ではなく中身で評価できる体制が求められます。

4. 知識確認基準の見直しについて

現行の「10問中7問正解」という基準では、日本の交通ルールを十分理解したとは言い難いケースが多いと感じています。
単に問題数を増やすだけでなく、より実用的で実際の交通状況に即した設問内容への見直しが必要です。

5. 一時的滞在先での申請に関する問題

一時的な住所（例：ホテルなど）でも申請できる現在の制度では、日本での生活実態がないまま免許を取得するケースがあり、事故発生時の追跡や責任の所在が曖昧になる恐れがあります。
また、申請者数の急増により、本来運転を必要とする居住者が予約できない事態も発生しています。

例として、東京都内の試験場では予約開始と同時に枠が埋まり、受験までに半年以上かかることもあります。
一部の日本人受験者からも不満の声が出ており、公平性の観点から見直しが求められています。

6. 制度の公平性・安全性についての見解

特にアジアからの受験者が増えている現状において、試験場のキャパシティは既に限界に達しています。
多くの国では日本ほど厳しい実技試験を経ずに免許が発行されている現状があり、現行制度では十分な運転能力を確認できているとは言い難いです。
したがって、免許取得時に日本で運転するために必要な知識・技術をしっかり確認する仕組みの導入こそが、今後の制度改善の鍵になると考えています。