坂道の途中の指定された場所で車を停止させる。
鮫洲試験場ではセーフティーが坂の途中、道路脇に目印として置いてあります。
指定された場所で車を停止したら、サイドブレーキを引き、ゆっくりアクセルを踏みます。
そして、少しずつサイドブレーキを緩めます。
ただし、検定車がプリウスの場合は、従来の車のようにサイドブレーキがありません。
サイドブレーキの代わりに、フットブレーキを使用して同様の操作をします。
坂道発進で一番重要なのは、坂の途中で後退しないことです。
一発試験の試験コースでは、坂道の傾斜はオートマ車でもサイドブレーキ等を使用しなければ後退する傾斜に設計されています。
オートマ車で受験される方は、自分はオートマ車だから、重力に引っ張られ車が後ろに下がることは絶対に無いと思わないようにしてください。
マニュアル車の場合、運転に慣れている方でも、検定車両のクラッチの感覚に慣れていなければ、坂道発進でエンストすることがあります。
試験で使用される車両のクラッチは、スポーツカーなどのクラッチと比べて、ゆるく遊びが多く感じることもあります。慎重に操作をしましょう。
つまり、決して運転技術不足や経験不足だけではない場合があります!
クラッチを繋ぐタイミングが早過ぎるとエンジンが止まってしまいます。
マニュアル車の坂道発進は、サイドブレーキを引いて、1速ギアーに入れ、半クラッチになったところでサイドブレーキを緩めます。
上り坂の頂上付近は、一発試験では徐行が義務です。※道路交通法第2条
また、こう配の急な下り坂もスピードを出しすぎて、重力に引っ張られスピードコントロールが困難な場所です。
徐行をしなければ減点です。フットブレーキを使用して構いません。
上り坂の頂上付近は、道路の見通しが悪く,道路上の落下物や異常の発見が遅れます。
概ね10km/hを超えないように、フットブレーキを利かせながら下りましょう。
フットブレーキを使用しないで、下り坂を下った場合20km/h程度まで検定車両は加速してしまいます。
また、マニュアル車の場合は、1速のままクラッチペダルを踏まずに下り坂を走りましょう。
ただし、上り坂は、比較的スピードを落としやすいので徐行ではありません。
一時停止、窓開け、目および耳による安全確認
一発試験での踏切通過のポイントです。しっかりやり方を確認しておきましょう!
踏切では、必ず一時停止をします。そして、運転席の窓を開けて、電車の音を受験者の耳で確認します。
また、左右の確認も同時に行いいましょう。
左右の確認を行う際は、遠くからやってくる電車も想定し、180度大きく左右を確認をします。
マニュアル車は、エンストの防止するため、ギアーを変えず、1速のまま通過します。
踏切を通過するまで、ギアーを変えずに通過しましょう。
鮫洲試験場の実技試験コースでは、踏切に「遮断機のバー」、「警報機」はありません。一時停止等の確認事項を済ませたら、速やかに前進しましょう。
ただし、府中試験場では、「警報機」が設置されています。また、警報機が鳴っている場合は、そのまま停止線の直前で停止を続けます。