わかってしまえばこわくない!鮫州試験コース、ひっかけポイント巡り

今回は、弊社のお客様(画面左の女性)の鈴木さんと、弊社の実際の教習を鮫洲 試験コースの「ひっかけスポット=落し穴」を体験して頂きながら見て回りたいと思います。

実技試験に一発合格されたい方には必読の内容です!

落し穴ポイントを知りましょう

(上野):鮫洲の実技試験では、試験場周辺の道路を約20分間、走行します。

しかしこの試験コースには、注意しないと減点されてしまう、「落し穴ポイント」がいくつかあります。

試験に確実に合格するには、それにひっかからないことが重要です。

(鈴木さん):なるほど! でも、対策すればいいのでしょうか??

(上野):あらかじめ「知っておく!」、これが重要です。事前に答えが分かっていれば回避するのは簡単です。

(鈴木さん):教習所の運転のみではなく、鮫洲試験場の実際のコースの「ひっかけスポット」情報も教えてもらえるんですね!

(上野):はい(笑)。ではさっそく「落し穴ポイント」を一緒に見にいきましょう。

落し穴ポイント1
「速度不明の道路」

速度不明の道路

(上野):最初の落し穴ポイントは、「速度不明の道路」です。

この道で、スピード超過あるいは加速不足により減点される人がいます。

ところで鈴木さんは、ふだん制限速度40キロの道を何キロぐらいで運転していますか。

(鈴木さん):周囲の車のスピードに合わせて走ってます。

正直、細かく意識してないです。。

(上野):実技試験ではスピード超過は減点です。

試験ですから、制限速度は守らなければなりません。(※ スピード超過に気づいた場合は、すみやかに制限速度まで戻す必要があります。)

(鈴木さん):えー?、なるほど。そういうことも試験するんですね?例えば、30km/hで運転して、合格させてもらえないのでしょうか?

(上野):実はそう単純ではないんです。

制限速度40キロの道では、可能なら「40キロを目指した走行」をしなければいけません。

理由もないのにノロノロ走っていると、後続車の妨害になります。

もちろん、人間ですから機械で図った様にぴったりと制限速度で走行すること出来ませんが、イメージとしては常にスピードメーターの針が40キロを狙っている走行です。

ところで鈴木さん、「走行中に制限速度の標識が見つからない」は、何キロで走ればいいと思いますか?

(鈴木さん):うぅ、、いつもは、周囲の車と同じ速度で…

(上野):確かに、普通ならそうですね?

実は「速度標識がない道路の制限速度は60キロ」なんですね。

(鈴木さん):そうなんですね? でも、本免の試験中にそのことに気が付かない場合は、どうしたらいいでしょうか?

どこまで走って「標識がない」と判断したらいいのですか?

(上野):はい、ここも準備が必要です。試験中に悩んでいるのは遅いです。

この道路は『第一京浜』という道案内の看板が交差点の分り易い場所にあります。

教習では「この看板を見たら『60キロ道路』です」と受講生に覚頂くようにしています。

(鈴木さん):試験官の方は、そのスピードのことを受験者に教えないのでしょうか?

(上野):試験官は試験の答えになってしまうので、教えることができないんですね。

学校の中間試験の時の先生と同じ立場なんです。

つまり、こういうことは受験者の事前の準備が重要になってくるんです。

ちなみに速度標識の落とし穴は東京都の他の試験場のコースでも同様に存在します。

特別、鮫洲試験場のみコースが難しいと言う事ではありません。

落し穴ポイント2
「無言の一時停止」

無言の一時停止

(上野):次の落し穴ポイントは、「角度によって見づらい標識」です。

このポイントがでは試験官は「次の交差点を左折してください」など道案内のみ行います。

でも「止まれ」の標識があります。自主的に一時停止しないといけないということですね。

(鈴木さん):一時停止することも、試験の答えになってしまうので、教えてもらえないのですね?

(上野):そうです。ちなみに一時停止を怠ると必ずその試験は不合格になるので注意しましょう。

一見するとただの直線の道に見える場合もあります。

特に試験中は緊張の中で、試験官の右左折の指示に神経が集中してしまうとうっかり見逃してしま事もあるんです。

一時停止

運転中に直線道路に
見えてしまう場合がある

(鈴木さん):運転や速度に気を取られ見逃していました!

(上野):こういう小さなポイント1つ1つが重要なんですよね。

横断歩道は要注意

一時停止

(さらに運転を続けていると…)

(上野):あ、鈴木さん、今の場所は試験では「一時停止しないといけな所」です!

(鈴木さん):本当ですか? 一時停止の標識はなかったですよね!

(上野):標識が無いのですが。状況により一時停止をしなければならない「特別なルール」があります!

(鈴木さん):え? それは、どういう意味ですか?

歩行者もいないので、横断歩道は徐行でいいと思いました。

(上野):クルマの後ろに横断歩道がありますね?

その影から、横断歩道を渡る歩行者が出てくるかもしれないからです。

本当にそうなっても良いように安全確認のため一時停止が必要と法律で決められています。

(鈴木さん):はぁ、そうなんですね! 本当に、勉強になります。

(鈴木さん):もしも、あの駐車していた車がいなければ、「徐行」が正解ですか?

(上野):はい、その場合は徐行で正解です。

ここは状況により『徐行 or 一時停止』の2パターンから選択をしなければならない場所です!

(鈴木さん):私は教習所で、横断歩道の前後のスペースで駐車は禁止と勉強したように思います。

今も、教習所では、そうではないのでしょうか?

(上野):確かに、違反です。

(鈴木さん):ですよね? それで、私は、本番の試験ではどうなりますか? それでも、減点ですか?

(上野):残念ながら、考慮されないです。

ルールはルールとして受け止める必要があります。

実は、このケースは免許取得の際に教習所で教わったり、学科のテキストにもある内容なのですが、現実は、一般的に実行されていないのが現状です。

ただし試験中、このトラックがトラックではなく患者の救護活動中の救急車でということもあり得ます。

その場合、相手を責めることは出来なくなりますね。

つまり、基本的な試験運転と普段の運転の違いを理解できている状態にあることがポイントです。

(鈴木さん):はい、理解しました。

一時停止

全く同じ道路でも
左)は徐行 右)は一時停止

「安全運転」がすべて

鈴木さん

(鈴木さん):インターネットで検索をして他の方のブログなどでは、「一発免許は、最初の1,2回は合格できない」というのを見ます。実際そうなんですか?

(上野):そんなことはないですよ。弊社でも、もともとペーパードライバの方が、一発発合格されるケースも数えきれない程あります。

これは試験ですから、基準を満たしていれば合格になります。この試験基準に適合が第一です!

その結果、本当に免許を取得してからも事故を起こさない運転なのか?

受験者のミスは安全運転を指導することが出来る良い機会でもあるとも考えています。

(鈴木さん):そうなんですね! それでは、「何回も試験に落ちた場合、試験官が同乗して、最後は合格させてもらえる」ということはありますか?

(上野):それも考えにくいです。もちろん試験官も人間ですから頑張っている受験者を応援する気持ちを持つと思います。

しかしその事と、受験者が安全運転ができているかどうかとは別の話です。

(鈴木さん):試験官は、試験中は、試験で必要なこと以外のことは一切話さないと聞きました、本当ですか?

(上野):そうですね。車内は緊張感がありますね。

確かに愉快な雰囲気ではないかもしれません。

真剣なピリッとした空気の事が多いです。

一発合格を実現するためのポイント

上野

(鈴木さん):「一発試験に合格するポイント」について上野さんはどう思われますか?

(上野):重要なことは、普段の運転から「試験の運転」にしっかり切り替えて試験に臨むことです。

これは「運転が上手いこと」とは別の話です。

(上野):F1ドライバー程の運転テクニックがあったとしても免許の実技試験に受かるとは限りません。

(鈴木さん):私は、都内では、普段から運転しません。

今日の教習で「試験の合格する運転」が全くできていないことに気がつきました。

やりがち減点ランキング

(鈴木さん):上野さんが、これまで教習をされて、教習生の方が「よくしてしまう減点」は、どんな内容でしょうか?

(上野):こちらがそのランキングです。

ランキング内 容減点
1.障害物を追い越す際に
ウインカーを出さない
5点
2.正しくない
ハンドル操作
10点
3.左折時などの首振り
確認忘れ
10点
4.スピードオーバー20点
5.停止線オーバーしての
信号待ち
検定中止

免許の実技試験は100点からの減点方式です。点数が加算されることはありません。

減点が30点を超え、持ち点が70点を下回ると不合格になります。

例えば、実技試験中に「うっかり5キロのスピードオーバーをした(減点20)」、

「左折のときに首振り確認を忘れた(減点10)」、

「障害物を追い越す際にウインカーを出さなかった(減点5)」

トータル35点オーバーで不合格になります。

でも、実はこの試験基準は教習所の卒業検定と同じ基準なんです。

教習所で免許を取ったことがある方なら誰しも経験している事なんです。

つまり、何年も運転をしていなくい場合や自己流の運転の癖が減点になっています。

今日の感想

安全運転の大事さ

(鈴木さん):ポイントを抑えた教習、ありがとうございました。

試験のコースで教わる事はとても重要だと思いました。

また、日常の運転と試験に受かるための運転が大きく違うことが良く学べました!

(上野):こちらこそありがとうございました。

今日の経験が鈴木さんのお役に立てば嬉しく思います。

※ 取材日時 2015年4月

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