鮫洲試験場建物の中の技能試験室に集合します。
技能試験は平日毎日行われており、1日に午前と午後のに2回に分かれます。
午前に予約をとった場合は8時30分、午後は13時00分が集合時間です。
技能試験はすべて予約制です。
技能試験室には、その時間の受験者の方が集まってます。
担当の試験官より当日の注意事項等の説明が始まります。
採点表が配布され、その際に乗車する試験車両、順番なども案内されます。
受験者が交代しながら、1台の試験車両で何人もの試験をします。
交代しながら、常に3~5台の試験車で試験されています。
1番目の受験者は、そのまま試験車両の運転席に乗り、即試験開始です。
初めて一発免許の技能試験を受ける方は、手順や雰囲気を感じる為、順番が後の方が良いと思うかもしれません。
この受験の順番は受験者が選ぶことができません。
予約の申し込み順や試験会場に当日来た順番ではありません。
初めて受験をする方は、試験の流れをつかんでいないことなども考慮された組み合わせになります。
前回の試験が不合格で再受験の方は、なるべく前の番号になります。
つまり、初めて一発免許を受験をする方は、なるべく後ろのほうの順番になる傾向があります。
試験室の横の通路の壁には、一発免許受験者のために、コース図が貼り出されています。
普通免許以外にも、普通免許や大型免許などの全ての図があります。
普通免許は、A、B、Cの3つコースです。
あらかじめ「坂道発進、障害物などを、どこで行うのか?」などを把握しておくと良いでしょう。
一発試験に合格するために大切な事は、試験基準を理解し、それに沿って正確に運転操作ができることです。
それが出来ないない限り、日ごろの運転が上手でも合格できません。
一発免許は、初心者の方の免許取得も対象にしています。
「運転に慣れているかどうか?」が一発免許の合格基準ではありません。
初めて免許を取る方やペーパードライバーでも、この基準が表現できれば一発免許でも合格できます。
鮫洲試験場では、届出教習所や、非公認自動車学校などで練習をされている方が多く、一発免許の合格率も年々上がっています。
試験室内での説明が終わると、担当の試験官について行き、試験コースの発着点に向かいます。
試験車輌は、教習車のように補助ミラーやサイドブレーキが装備されています。
また、白色の車種で「警視庁」と書かれています。
一人目の受験者は、試験車輌の周囲の確認と、後続車の確認をしてから乗車します。
2番目の受験者は、そのまま、試験車両の後部座席に座ります。
3番目以降の方は、試験コースのわきの待機所で順番を待ちます。
1番目の方の試験が終了すると、乗車した場所まで試験車が戻ります。
ここで1人目の試験は終了です。そして、なんと試験官から、合格発表がその場でされます。
次の受験者が、1人目同様に試験車両の周囲の確認を行いった後、車に乗り発進の準備を始めます。
ルームミラー、サイドミラー、シートの調整、シートベルト装着をしましょう。
そして、3番目の方は、後部座席に座ります。(最後の受験者まで、このローテーションが続きます。)
ひとたび、試験が開始されると試験官は 、1人の試験が終わるたびに、次の受験者の方の呼びだしをしません。
御自分の前の受験者が試験車両の運転席に移動したら、後部座席に座わりましょう。
(前の方の容姿を覚えておくと良いです)
ここまでの流れの説明と注意点は、受験前の試験室内で、しっかりと説明されます。
現在では、後部座席のシートベルト着用が義務化されました。
後部座席のシートベルト確認もしましょう。
座席の高さを調整したい場合は、シート右下にあるダイヤルを回して調整します。
試験コース内の縁石は、高さが低く運転席から見づらいので、しっかりと視野が確保できるようにしましょう。
どうしても心配な場合はクッションなどを持ち込むこともできるので、事前に準備をしましょう。
視野が広ければ、合格率アップにもつながります。
ペダルの操作をする際に、ハイヒールや革靴は操作がしにくいです。
スニーカーなど運転しやすい靴でいくか、お仕事の合間で行かれる方は、持参して試験場で履き替えてもいいでしょう。
東京都では、鮫洲試験場と府中試験場に、一発免許の仮免の技能コースがあります。
鮫洲試験場のコースは、小さく、見通しも良く日本一シンプルなコースです。
そして、コースは、2階建てになっています。
1階は大型車のコース、2階は普通車と二輪車のコースがあります。
それぞれの試験コースはグーグルマップで見ると違いがよくわかります。
府中試験場は、たくさんの植え込みや生垣などの、死角が沢山コース上にあります。
鮫洲試験場は、楕円形の外周コース、その内側に障害物、S字とクランク、そして周囲に踏み切りと坂道が配置されています。
コースのサイズが小さいので、同じところを回るルートが多くあるのが特徴です。
別ページにも記載させていただきましたが、一発免許では、短い直線距離でもメリハリのある加速を重視します。
カーブや、障害物付近以外ではしっかりと加速をしましょう!
減点が30点超えたり、試験中止行為を行った場合には、その時点で、試験官の指示に従い、最短経路で、発着場へと戻り試験終了となります。
ただし、少し遠回りをしてコースを走らせてもらえる場合もあります。
試験官は受験者がしっかりと合格する情報もとに練習をしてきたか、その方の運転を見ればどうかがわかります。
試験が終わり合否の結果を聞く際に、不合格でも、その場で試験官から合格するためのアドバイスがあります。
その際に、発着点に戻るまでの運転も含め注意すべき点をアドバイスしてもらいます。
また、さらに細かくアドバイスを受けたい場合は、すべての方の試験が終わった後に、個別に聞くことができます。
ただし、根本的に問題点が多く、事前に一発免許合格の為の報収集をしていないと判断されれば、もっと一発免許合格の為の練習を促すだけで終わってしまうケースがあります。
アドバイスの内容のきめの細かかさは、試験官により多少違いはありますが、全く事前に準備をしていない方へ、合格のテクニックを普通は基礎から教えては貰えません。
時間をかけず最短で合格を狙っている方は、まず合格情報をネットや非公認の教習所などで、事前に調べましょう。
そして質問をするのであれば、「その解釈や表現方法があっているかどうか?を確認するような方法」で質問をしましょう!
事前に努力をしてきた人に対しては、しっかりアドバイスがもらえます。
たとえ不合格でも、このアドバイスをしっかり、分析して改善すれば、次回以降の試験でも合格は充分可能です。
試験合格者は「合格予定」と伝えられ、すべての受験者の試験が終わるまで技能試験室で待機します。
仮免の技能試験は1人10分程度走行します。それなりの時間待つことになりますが、達成感に溢れたとてもいい時間になります。
すべての受験者の試験が終わると、担当の試験官から、仮免許証の発行と、この後の手続きの流れについて説明があります。
「仮免許練習中」の表示をつけて路上で練習する方法や、本免の試験を受ける際の注意点等の説明があり、仮免許証を受け取って、解散です。
ちなみに、一発免許の試験官は「男性」のイメージですが、近年では女性の方も増えています。